東大の秋入学移行に反対する東大教員有志の会

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大学の「秋季入学」について保護者の見方

大学の「秋季入学」、あなたはどう思いますか? 2012年09月27日 15:00

— 以下、ベネッセ教育情報サイトより記事を引用。 —

アンケート期間 2012/03/14〜2012/03/15 回答者数:2,623人
アンケート対象:本サイトメンバー 保護者のかた
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

今回のテーマは、大学の秋季入学。これは学生の入学時期を4月から9月に移行する制度で、東京大学が近い将来の実施を目指して検討を重ねています。現在の春季入学とは、入学時期はもちろん、卒業時期も異なりますから、就職活動などに大きく影響することも考えられます。保護者は、この秋季入学についてどう思っているでしょうか。メリットやデメリット、子どもにすすめたいかどうかなど、さまざまなアンケートを実施。保護者が感じる疑問や質問もご紹介しています。

大学の秋季入学、保護者の感じ方は3通り!

最初に、大学の秋季入学について保護者がどう感じるかを伺いました。

【図1 東京大学が5年後を目標に全面的に秋季入学(9月入学)に移行するとの構想を発表しました。大学の秋季入学について、あなたはどう感じますか?】

大学の秋季入学についての保護者の感じ方は、30%前後の割合で3つの意見に集中しました。「良いことである」が27.9%、「良くないことである」が36.9%、「良いとも悪いともわからない」が35.2%という具合です。そう感じる理由をそれぞれ見てみましょう。

◎「良いことである」と感じる理由
●国際的には秋季入学の大学のほうが多いと聞きますから、日本の大学も秋季入学になったほうが、日本の学生の海外留学にも海外からの留学生の受け入れにも都合が良いと思います
●世界で活躍できる日本人を育成するためには、大学の入学時期を国際的に主流である秋にするほうが良いと思います
●秋季入学の実施に合わせて入試の時期も4月以降になれば、受験生への負担を減らせるから(※)。今のように寒い時期に入試があると、風邪やインフルエンザなどが流行しやすく、体調管理が難しいです。また、積雪などの影響で交通機関が乱れることを想定して受験会場までの行き方を考える必要も出てきます
※東京大の秋季入学移行構想では、入試時期は従来から変更しないことになっています

など

◎「良くないことである」と感じる理由
●高校卒業は3月のままなのでしょうから、秋に大学に入るまでの間、子どもは何をしたらよいかがわからなくなると思います。また、入学が秋になれば卒業も秋になるはずですが、秋から就職できる企業があるかどうかがわかりません
●秋季入学になれば、確かに日本の学生が海外に留学しやすくなったり、海外から留学生を迎えやすくなったりすると思います。ただ、日本の大学生全員が留学するわけではなく、留学したくても事情があってできない、あるいは留学に関心がないという学生だって少なくないはずです。そうした留学しないことを選ぶ子どもまでが秋季入学の影響を受けることに、わたしは違和感を覚えます。留学の便宜を図るのであれば、留学制度をもっと充実させたり、留学に対する子どもの関心を高める取り組みを強化したりするなど、秋季入学を導入する前にすべきことがまだまだあるのではないでしょうか
●四季と一致していたイメージを壊してしまうから。木の葉が色づき、散り始める秋よりも、草木が芽を吹き、花のつぼみがほころぶ春のほうが、これから始まる、「入学」という感じがすると、わたしは思います

など

◎「良いとも悪いともわからない」と感じる理由
●春季入学、秋季入学それぞれに、メリットとデメリットがあると思うので、一概には判断できません
●新たな試みだし、国際化の一環であるように見えるし、実現してほしいような気もします
●秋季入学を検討する価値はあるはずだから、提案すること自体は良いことだと思います。ただ、単に日程を改めるだけでは、結局何も変わらないことになりかねないような気がします。秋季入学導入のねらいを達成するための手立てをもっとしっかり立てる必要があるのではないでしょうか

など

秋季入学のメリットとデメリット、保護者はこう考える!

では保護者は、秋季入学にはどのようなメリットとデメリットがあると考えているでしょうか。

◎秋季入学のメリット
●世界の多くの大学と入学時期が同じになるから、留学生を受け入れやすくなること
●高校を卒業してから大学に入学するまでの間が空くため、入学の準備がじっくりできるようになるし、ボランティア活動などに充てる時間もできるようになると思う
●入学時期だけでなく入試時期も変わるとすれば、受験生にとってのメリットが大きいと思います(※)。冬の一番寒い時期の入試でなくなれば、インフルエンザの流行や降雪による交通機関への影響を心配する必要も少なくなるのではないでしょうか
※東京大の秋季入学移行構想では、入試時期は従来から変更しないことになっています

など

◎秋季入学のデメリット
●入学・卒業の時期が今よりも約半年遅くなるわけですから、就職活動は不利になるのではないでしょうか
●秋季入学では、高校卒業から大学入学までが半年ほど空くことになります。その間に取り組もうとする活動などが見つかっている子どもはよいでしょうが、そういうものがない子どもはただ遊んで過ごすだけになりかねないと思います
●日本では学校も企業も春を起点にしているところが多いので、大学だけが秋季入学にすると、社会のバランスが崩れてしまうのではないでしょうか

など

もしも、我が子の志望大が秋季入学だったら……!?

次に、もしもお子さまの志望大が秋季入学だった場合、どう感じるかを伺いました。

【図2 東京大以外の大学も秋季入学になったとしたら、お子さまの志望大学のうちのひとつが「秋季入学」だった場合、どう感じますか?】

結果は、「春季入学をすすめたい」という保護者が32.2%だったのに対し、「秋季入学をすすめたい」という保護者は6.2%に過ぎません。ただ、最も多くの割合を占めたのは、「春季・秋季どちらでもかまわない」という保護者。61.6%とダントツでした。
続いて、図2の回答理由を伺いました。

◎「春季入学」をすすめたい理由
●新しい制度が社会に浸透するまでには時間がかかりますから、子どもには従来通りの制度で入学するようすすめます。春季入学であれば、秋季入学より半年早く卒業するはずですから、就職にも有利だと思います
●大学入試から入学まで間が空かないから。受験勉強でがんばった気持ちを忘れないためにも、受験後なるべく早く入学させたいです
●我が家では子どもが大学を卒業するまでは経済的に面倒を見ることにしているのですが、秋季入学では、高校卒業から大学入学までに半年ほど間が空きますから、その分よけいにお金が必要になります。正直なところ、うちにそんな余裕はありません

など

◎「秋季入学」をすすめたい理由
●子どもの第1志望の大学に進学させたいから。東京大が秋季入学を導入すれば旧帝大も同調するだろうと、わたしは考えていますが、そうなると、うちの子の志望大は秋季入学になります
●高校卒業から大学入学までに半年ほどの間ができるから。このときに、インターンシップやアルバイトなど、高校時代にはできなかった経験をさせたいと思っています
●日本を変えるために、制度やシステムをどんどん新しくしていくべきだと思うから

など

◎「春季・秋季どちらでもかまわない」理由
●子ども本人の志望する大学が春季入学であれば春季入学、秋季入学であれば秋季入学をすすめるから
●わたしは、卒業後、志望進路を実現しやすい大学を受験するようにすすめるので、春季入学か秋季入学かはあまり気にしないような気がします。入学時期によって進路実績に差が出るようであれば話は別ですが……

など

半年に及ぶギャップターム、約7割の保護者が反対!

秋季入学制度の大学では、高校を卒業してから大学に入学するまでの間(ギャップターム)が半年近くと、長く空くことになります。このことを、保護者がどう感じているかを伺いました。

【図3 大学が秋季入学になると、高校を卒業してから約半年の空白期間ができます。この期間についてあなたはどう思いますか?】

最も多かったのは、ギャップタームが約半年もできてしまうことを「良くないことである」と感じる保護者。7割以上を占めています。そう感じる理由を見てみましょう。

●子どもの誰もが半年間を有効に使えるとは限らないと思うから。何をすべきかを大学が具体的に示さないと、遊びと遊ぶお金を稼ぐアルバイトに費やす子どもがいるのではないでしょうか
●大学受験から半年も経ってから入学することになると、勉強に対するモチベーションを維持するのが大変そうだから(※)
※東京大の秋季入学移行構想では、入試時期は従来から変更しないことになっています

など

もっとも、長期のギャップタームを「良いことである」と感じる保護者も、3割近くいらっしゃいます。そう感じる理由として、次のような声が寄せられています。

●自分の興味があることに挑戦したり、大学で学ぶための準備をしたりする時間に充てたりできるから
●受験勉強を終えてすぐに入学するよりも、精神的余裕を取り戻すための時間をつくるべきだと、わたしは前から考えていました。そうすれば、高校生活の延長ではなく、新たな気持ちで大学生活を始められると思います

など

ギャップターム半年間、子どもにはこんな活動をさせたい!

続いて、秋季入学になると生まれる約半年間のギャップタームに、保護者は子どもにどのようなことをさせたいと考えているかを伺いました。

【図4 大学が秋季入学になった場合、高校卒業後〜入学式までの約半年、あなたは高校を卒業した子どもたちがどんなことをすると良いと思いますか?】

結果は、子どもに「ボランティア活動」をさせたいという保護者が48.7%でトップ。0.4ポイントの差で「語学の勉強」が続きました。「アルバイト」「インターンシップ(就業体験)」「資格の勉強」も、45%以上のかたが挙げていました。

秋季入学についての保護者の要望・疑問をご紹介!

最後に、大学の秋季入学について、保護者の要望や質問などをご紹介します。

☆大学の秋季入学について、上記以外にご意見・ご感想・知りたいことなどありましたら、お書きください。
●なぜ秋季入学を導入するのかを、もっとわかりやすく説明してほしい
●東京大以外にどの大学が秋季入学への移行を検討しているのかを知りたいです。また、企業は秋季入学制度をどう見ているのかも気になります
●大学だけでなく、小学校も中学校も高校も、秋季入学にしたほうが良いのではないでしょうか
●秋季入学になった場合の、入試時期を知りたいです。これまで通り2〜3月なのでしょうか? それとも4月以降になるのでしょうか?

など

秋季入学になると、高校を卒業してから大学に入学するまでの期間、ギャップタームが半年ほど生まれます。秋季入学移行に賛成する保護者、反対する保護者の間で大きく異なっていたのが、このギャップタームの捉え方でした。お子さまが「ボランティア活動」や「語学の勉強」などに取り組む時間として歓迎するかたは、秋季入学にも賛成。春季入学生とのズレをつくるもの、保護者に経済的負担を強いるものと感じるかたは、秋季入学にも反対することが多いようです。

秋季入学については、「良いとも悪いともわからない」というかたが約35%を占めることからもわかるように、制度の説明がまだ社会全体に行き届いているとは言えない部分があります。「説明がわかりにくい」とコメントを寄せる保護者も、1人や2人ではありませんでした。

秋季入学は今後、東京大だけでなく他大学にも導入されていくだろうと予測されますから、お子さまの進路に大きく影響するかもしれません。動向に注目していきたいものですね。

— 以上、ベネッセ教育情報サイトより記事を引用。 —

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Written by not9gatu

2012/09/29 @ 1:57 pm

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